EDとは?

EDとは、

E ・・・ Erectile(勃起)
D ・・・ Dysfunction(機能不全)

2つの頭文字をとって"ED"と呼ばれ、日本では勃起不全やインポテンツなどと呼ばれることもあります。
インポテンツに関しては、侮辱的な意味合いが強いため勃起不全あるいは勃起障害などが正しい表現とされています。

男性だけに起こる症状になり、セックスライフの質を低下さえるだけでなく、精神的に苦しんでしまう男性も中にはいます。
また、EDを治療せず放置しても他の病気などに発展することはないですが、悪化はします。
重度のEDになってしまうとED治療薬が効かくなることもあり、個人の価値観にもよりますが早めに治療するのが本人にとってもパートナーにとっても良いはずです。

EDの原因

EDになる原因は、3つあります。

・からだ
・こころ
・くすり

それぞれどんなことが原因になるのか、別々に解説していきます。

■からだが原因となるED
からだが原因となるEDのことを「器質性ED」と呼びます。
主に3つのことが原因になると考えられています。

・神経
・血管
・内分泌機能の低下

"神経"は、性的な刺激や興奮をペニスに伝えるために必要な器官になります。
この神経が何かしらのことをきっかけに損傷したりすると、うまく刺激や興奮を伝えることができなくなり、EDを起こすようになります。

どんなことが神経に支障をきたすのか、それは以下のような病気になります。

・糖尿病性神経症
・てんかん
・脳卒中
・パーキンソン病
・多発性硬化症

など

また、交通事故や手術などで勃起にかかわる神経が損傷してもEDは起こります。

"血管"は、勃起時にペニスに血液を大量に送るために必要なパイプです。
神経と同じように損傷することで、血液をペニスにうまく送ることができなくなってしまい、EDを起こすようになります。

多いとされるのが「加齢による動脈硬化」であり、血管が硬くなってしまうことで血流不足を起こすケースが多いとされます。
また、手術の影響もあると考えられていて、次のような病気の手術によってEDを起こすことがあります。

・前立腺がん
・前立腺肥大症
・直腸がん
・腎移植

など

あらかじめこういった病気の予定がある方は、医師にEDのリスクについて相談するのも大切です。

また、通勤などで長時間自転車に乗っている方は注意が必要です。
サドルが硬く、細い自転車に2時間以上またがっていると、EDになることがあります。
これを"サイクリングED"と呼びます。
股の部分には勃起に関わる重要な神経や血管が集まっています。
血管や神経に圧がかかりすぎてしまうと、器質性EDを起こす原因になること十分にあり得ます。
自転車先進国と言われるアメリカでは、このサイクリングEDを発症する方は30万人にも上ると発表しています。
日常生活で乗る分には問題ないですが、1日2時間以上自転車を乗り続けるのは控えた方が良いかも知れません。

最後の"内分泌機能"とは、男性ホルモンのことです。
男性ホルモンは20代がピークと言われ、その後は減少していくと考えられています。
「20代の終わりくらいから性欲が低下する」なんて言われるのは、この男性ホルモンの影響です。
テストステロンと呼ばれるホルモンになり、これは「男らしさ」に関係するホルモンです。

・意欲や闘争心
・血液を増やす
・筋肉など男らしいからだ作り
・ヒゲなどの体毛

など

テストステロンが30代から徐々に減少していきますが、これにより男性更年期障害(LOH症候群)を起こすことがあります。
男性更年期障害は聞き慣れないかも知れませんが、性欲を減退させたり、血液が不足することでEDを起こします。

また、テストステロンの約90%は睾丸(金玉)でつくられており、精巣の病気である「原発性性腺機能低下症」や「続発性性腺機能低下症」などでもテストステロンが減少してしまいEDを起こすことがあります。

■こころが原因になるED
こころが原因になるEDには、2種類あります。

・現実心因
・深層心因

"現実心因"とは、日常のちょっとしたことが原因になります。
たとえば、お酒を飲みすぎた日などにうまく勃起できず「ダメ男」なんて言われてしまうとその言葉が頭に残り、後の勃起に影響を及ぼすことがあります。
また、「今日は排卵日なの」なんて奥さんから圧がかかると、「今日は絶対に成功させなきゃいけない」とプレッシャーに感じてしまいEDになってしまうことがあります。
これを妻だけEDなんて呼ぶこともあり、奥さんだけにEDになる男性は以外にも多いです。

また"深層心因"とは、こころの奥底にある根深い問題がきっかけとなってEDを起こします。

・憎しみ
・不安
・トラウマ
・エディフィスコンプレックス(無意識にある近親相姦欲求)

など

多くは過去のことに起因し本人でも気づかないことが多く、原因の特定などに時間がかかり治療が長引いてしまうケースもあります。

■くすりによるED
くすりによるEDは、薬の副作用が影響してEDを起こすようになります。
特に若いうちから向精神薬(睡眠薬や抗うつ剤、抗不安薬など)を服用していると、若者でもEDの症状を訴えるようになります。
また、生活習慣病の治療薬である降圧剤や脂質異常症の治療薬、糖尿病の治療薬なども副作用によりEDを起こす可能性があります。
他にも身近な薬でいえば、市販の風邪薬も乱用しているとEDを招くことがあります。
中に含まれている成分は中枢神経に作用するものがあり、風邪でからだがだるくて性欲がないのはもちろんですが、半分は薬の作用の影響でもあります。
たくさん飲めば風邪が治るということはなく、用法用量を守らない過剰な服用はEDを起こすリスクであることは忘れてはいけません。

EDの症状

EDの症状は、次のように定義されています。

「満足に性行為が行えない状態」

つまり勃起できないだけがEDではないんです。
最後までセックスを続けることができなくなる"中折"もEDの症状に当てはまるんです。
もっと簡単に言えば、「意思とは裏腹に勃起の機能が追いつかず、満足にセックスができない」となります。
言い換えて考えてみれば、実は・・・なんて方も多いのではないでしょうか。

食べ物に置き換えて"硬さ"をチェックしてみるのも、EDの症状を判断する1つの指標となるはずです。

硬さ症状食べ物
0勃起させられない該当なし
1勃起しても硬さがないこんにゃく
2固くなるものの、十分ではないみかん
3挿入できる硬さだが、完全ではないグレープフルーツ
4硬さは十分、完璧な勃起状態りんご

硬さが1~2だと、EDを疑った方が良いかも知れません。
また、硬さが3でもセックスに支障があるのであれば、EDを疑った方が良いです。

ただし、0~2に該当する方も落ち込む必要はまったくありません。
EDの症状を抱えている男性は、以外にも多いです。

40代 ・・・ 4人に1人
50代 ・・・ 3人に1人
60代 ・・・ 2人に1人

EDの症状が中高年のものとされるのは、患者数からも納得できるはずです。
しかし、最近では若者にもEDの症状を訴える方も多く、年齢に関係なく、男性であれば誰にでも起こる症状として認識されるようになってきています。

諦めるのではなく、ED治療薬を使えば硬さをリンゴまで戻すことは十分に可能なので、しっかりと治療を行っていきましょう。

ED治療薬の効果

EDはセックスライフに支障を及ぼすだけでなく、時にパートナーとの関係崩壊につながることもあります。
実際に「性の不一致」を離婚事由として夫婦の関係を解消している方は以外にも多いです。
ただ、EDになったからといって落ち込む必要はありません。
というのも、ED治療は昔にくらべ飛躍的に進歩しています。

治療に使われるのが、ED治療薬です。

ED治療薬の有効性は非常に高いとされています。
重症化してしまった方を含めても75%以上の方にED改善効果が期待できるとされ、軽度~中等度の方だけで考えれば90%以上の方に効果が期待できると考えられています。

なぜED治療薬を服用すればEDが改善できるのか、そのメカニズムは以外と簡単です。
勃起の一番の要になるのが、硬さや大きさを出してくれる血液です。
からだやこころ、くすりなど原因はさまざまですが、どれも結果的には血流不足を招いてEDになります。
なので、いかに性的に刺激を受けたり興奮した時にペニスに血液を集められるかが治療のポイントになるんです。

ED治療薬がもつ作用は「血管拡張作用」です。
血管を拡げることができれば、血液もその分多く流れることができます。
つまり、血流量を増やすのがED治療薬の効果なんです。