シアリスとは?

シアリス シアリスとは、男性不妊症の1つであるED(Erectile Dysfunction:勃起機能不全)症状に用いられる医薬品です。
ED症状、すなわち勃起が起こらなくなった方に用いられるお薬として、全世界1000万個以上売れたとも言われています。
その他に、ED症状の治療や改善目的に用いられるお薬としてバイアグラ/レビトラと呼ばれる治療薬があります。
日本国内ではこの3種類を合わせてED治療薬と呼び、医薬品の規制を行う厚生労働省より認可を受けています。

<3番目のED治療薬>

シアリスは、世界で3番目に製造されたED治療薬です。
バイアグラ/レビトラと同様発売当初から悩める男性に莫大な支持を受け、世界100ヶ国以上でこれまでの利用者は一千万人を超えました。
平成25年(2013年)8月には世界での販売実績がシェア42%を達成し、グローバル化が進む先進国や他の国々でも最も売れているED治療薬となっています。

<ウィークエンドピルの呼び名>

シアリスは当初日本ヨーロッパで開発され、平成14年(2002年)11月に現地の医薬品規制局から承認を受けました。
翌年2月からヨーロッパ各地に広がり、1年後にはアメリカFDAからも承認されています。
欧米では、ピル(錠剤を意味しますがここではホルモン剤や勃起促進効果のある薬等)の世間での受け入れ方が日本よりも寛容であり、その長時間作用から「ウィークエンドピル」の愛称で親しまれる事となりました。
その後日本でシアリスが承認されたのは、2年後の平成19年(2007年)7月です。
同年9月から日本イーライリリー社より販売が開始されましたが、現在は日本新薬に販売権が移動しています。

シアリスの効果

シアリスの効果は次のようになっています。

  • 1.約0.5時間~4時間かけて、性的刺激を受ける事で勃起しやすくなる。
  • 2.持続時間は最も長くて36時間程度の作用を持つ
  • 3.脂分のある食べ物に関わらず約700kcal程度の食事は口に入れてもOK
  • 4.媚薬・強壮剤・精力剤の効果は一切無し

シアリスは、溶けるのに時間を要する分、作用する時間は最も長いED治療薬です。
お薬の成分タダラフィルは早くて約30分~240分(4時間)程度で効き始めるようになっています。
そのため効き始めは他と比べて遅いですが、その反面強力なメリットが2つ挙げられるでしょう。
それは「食事」と「作用時間」です。

<食事と作用時間>

シアリスの有効成分タダラフィルは、ある程度脂肪分が含まれていても約700kcalまでの食事には効果に影響はありません。
即効性のあるレビトラは脂肪分が23g未満と条件がつくため、どうしてもお蕎麦やお茶漬けのような質素な食事になりがちですがシアリスならば我慢せずとも良いでしょう。
ただし、カロリー制限を大幅に超えた場合、せっかくのお薬も効き目がなくなってしまうため要注意です。
また持続時間(成分が体内で半分程度までなくなる時間)が14時間~30時間程度となっているので、半日以上は作用時間がある事になります。
胃や腸に消化物が少ない方がより長く効き早く現れやすくもなっているので食事は控え目である方が望ましいでしょう。

<PDE-5酵素阻害剤の仕組み>

シアリスは、他のED治療薬であるバイアグラ/レビトラ/ステンドラと同じくPDE-5酵素阻害薬の分類にあたります。
有効成分であるタダラフィルは長時間型の作用を持つため、同様の効果が長く続くようになっています。

  • ・PDE-5酵素・・・血管を収縮させる作用を持つ成分
  • ・cGMP・・・血管を広げる力のある成分です。
          環状グアノシン一リン酸とも呼ばれます。

人間の体内にはこの2つの成分が存在し、男性は性的興奮や刺激を感じる事によってcGMP(厳密には一酸化窒素一に含まれたcGMP)が増加し、普段よりペニスに血流が流れ込むため勃起現象が起こります。
PDE-5酵素は反面、血管を収縮(cGMPを壊す)させるため、普段から常日頃勃起が起きないのはこのためです。
シアリスの有効成分タダラフィルは、このPDE-5酵素の働きを抑え、血管を広げるよう促すため、ED症状を患った方でも勃起が起こるようになっています。
ある臨床実験(日本人36人対象)では、日本イーライリリー社より販売されるシアリス成分と全く同じものを使って行った結果、5/10/20/40mgまで増量しても同じ効果が現れている事が確認されています。
いずれの成分量もED症状に対する有効率は7割以上とも噂されるため、悩まれる方にとっては力強い味方となるでしょう。

シアリスの副作用

シアリスはバイアグラやレビトラと比較すれば、はるかに副作用が出にくく、また発症したとしても軽微なものが大半です。(※1)
それでも医薬品である以上副作用は必ず存在するのです。
ここではシアリスの副作用について説明しています。

ED治療であるシアリスの副作用は、有効成分タダラフィルの作用に起因しています。
タダラフィルはPDE-5という酵素の働きを阻害することで血管拡張、海綿体平滑筋緒の弛緩という作用を起こし、血流を改善させることにより正常な勃起をサポートします。
そしてシアリスの副作用はこの血管拡張によるものだということができます。

比較的現れやすい副作用の症状は、基本的に他のED治療薬と同じで、軽い頭痛やめまい、顔のほてり、鼻水や鼻づまり、まれに消化不良や下痢が起こる場合があります。
さらにまれなものとして、視界が青みがかって見えたり、青色と緑色の区別がつきにくくなったりする視覚への影響が訴えられたケースもあります。

また、まれに胸焼けが起こる場合があります。
有効成分タダラフィルはPDE-5を阻害した結果、男性器内海綿体の平滑筋を弛緩させて血流量を増加させています。
しかしこの筋弛緩の作用が、胃や食道の平滑筋にも作用してしまうことで胃酸が逆流気味となり、胸焼けという副作用が現れる場合があります。
これらの症状は軽微なものが大半ですが、急激な視力の低下や難聴など、重篤な症状が現れた場合はただちに服用を中断して、医師の診断を受けるようにしてください。

さらに極まれなものとして、日本国外では勃起が持続する症状が副作用として報告されていますが、これは有効成分タダラフィルが持つ持続性によるものでると言えます。
勃起状態が異常な長時間続いてしまう場合は、放置してしまうと男性器内の組織が壊死してしまい、最悪の場合は男性器の切断などに至る場合もあります。
非常にまれではありますが、異常な勃起が収まらない場合も、速やかに医療機関による診察を受けてください。

シアリスの副作用は通常恐れるほどのものではありませんが、心臓や血管系が弱っていたり疾患がある方にとっては負担となってしまうので、これらに該当する方は服用を避けねばなりません。
また、血圧効果系のお薬を併用してしまうと二重の効果となり副作用が強く出てしまう可能性があるのでこの点にも注意しなければなりません。

※1 臨床試験の結果では何かしらの副作用を感じた服用者はおよそ3割という発表があります。

シアリスの飲み方

シアリスは医薬品である以上当然定められた服用方法が存在します。
これは薬の効果を最大限に発揮しかつ、副作用を避けるために必ず覚えておかねばなりません。

まず大前提として、服用は水かぬるま湯で行います。
他の飲み物で服用してしまうと、相互作用を起こし効果が得られなかったり、逆に強く出すぎたり特に副作用が大きく出てしまう可能性があります。
後述しますがグレープフルーツなどのかんきつ類との成分とは飲み合わせが非常に悪いので、服用は必ず水かぬるま湯で行うようにしましょう。

次に、服用のタイミングです。
これは性行為の3~4時間前とよく言われていますが、実際に薬が体内に吸収され効果が現れるまでには個人差がありますので、これはかなり余裕を持った服用のタイミングであると言えます。
例えば30分程度で効果が現れる人の場合は、性行為の30分前でも良い訳です。
また、シアリスにの最大の特徴である長大な作用時間を活かして、デートの出発前、午前中などにあらかじめ服用しておくといった使い方も可能です。
他のED治療薬に比べればだいぶ食事やアルコールの影響は受けにくいシアリスですが、成分が完全に吸収される前に食べすぎや飲みすぎてしまってさすがに効果が落ちてしまいます。
逆に成分が吸収されてからであれば飲食の影響はほとんど受けないので、飲食を楽しみたいのであれば早いうちに服用するという手もあるでしょう。
ともあれ、これらは自分自身のシアリスの作用時間をある程度把握した上級者向けのテクニックであり、初めて服用する場合や、服用のタイミングに迷ったのであれば、性行為の3~4時間前の服用とするのが間違いないでしょう。

最後に、医薬品であるシアリスは飲み合わせについては気をつけなければなりません。
特に心不全や狭心症の治療に用いるニトログリセリンなど、血圧を下げる硝酸薬と併用してはいけません。
シアリスとの二重の効果で血圧が急激に下がることがあり非常に危険です。
また、グレープフルーツやスウィーテー、ザボンなどの一部のかんきつ類に含まれているフラノクマリンはシアリスの有効成分タダラフィルとの飲み合わせが悪く、副作用強力煮出してしまう可能性が強くなります。
これはフラノクマリンが体内でタダラフィルの代謝酵素の働きを阻害することで、タダラフィルの血中濃度が上がりすぎてしまうためです。
シアリスを服用の際は、これらの食物との食べ合わせにも気をつけましょう。
ジュースなどの加工食品も避けなければなりません。